日本語学校三世代から見た、コロナの今をどう乗り越えるか 〜過去を振り返り、未来の日本語教育業界について考える〜 セミナーレポート＜パート2＞
4月22日（木）Linc主催セミナー「日本語学校三世代から見た、コロナの今をどう乗り越えるか〜過去を振り返り、未来の日本語教育業界について考える〜」を開催しました。
今回も、先月に引き続きオフライン、オンラインでのハイブリッド開催となりました。オフラインでは日頃お付き合いのある日本語学校の先生方8名、発表者3名を招待し、オンラインでは62名、合計73名の方にご参加いただきました。
今回はこのセミナー＜パート2＞をお届けします。
※＜パート1＞はこちらからご覧ください。
https://bit.ly/3306PIG
パート2では、カナン国際教育学院 木下理事長の発表内容についてご紹介致します。
■テーマ③：日本語学校三世代から見た、コロナの今をどう乗り越えるか
■登壇者
カナン国際教育学院
理事長 木下沢威 氏
■1.現在起きているこのコロナの問題に対して、どう向き合っているか
(1)経営面
学校として経営面を改善させ、利益を上げるために3つの手段を挙げていました。
① 規模を増やす・・・学生数を増やす、学費を上げる
・オンライン対策の甲斐もあり、募集は順調で、学生数は最大化となっている
・学費は2022年4月度以降で上げる方向で検討
② コストを下げる
・人件費、コミッション、広報費の順でコストがかかっている
③ 新規事業を始める
・今年中に長期留学以外の柱となる事業を始める予定。
まずは夏までに新規事業を始めながらコストを下げる取り組みも同時に行う。コスト対策の一環として、業者の見直しを行い、作業効率化やペーパーレス化の更なる強化を図っています。（上記画像参照）
(2)募集面
募集面においては、現地への募集ができないことから、「直感的に見せる営業」をモットーに学校紹介動画、提案資料、パンフレットなどのクオリティ強化に努めました。
1.宣伝動画の拡充
・学校説明動画
・学校の宣伝を目的とした紹介動画
・学校の様子が分かる紹介動画
2.電子の宣伝資料の用意
・PPTの刷新
・パンフレットの拡充
・個別の紹介資料の用意
3.SNSコンテンツの拡充
・中国向け
・日本向け
・ベトナム向け
・英語圏向け
それぞれに向けて発信
(3)授業の在り方
昨年１回目の緊急事態宣言時には、在校生向けにZOOMを使ったオンライン授業を行っていました。講師に対しては段階的な研修会を通じて、オンライン授業に適応できる力をつけています。
しかし、上記の期間については、オンライン授業ならではの課題が見出されました。
⑴ ギガ問題
学生のスマホデータ使用料が上限を超えてしまうケースが多発。授業に参加できない、顔を出せないなどの問題が発生。
→学校負担で、5000円／月の支援金を給付
⑵ 学生の日本語レベルの著しい低下
特に会話と聴解。想像以上の低下にビックリしました。
→通常登校後、一気に会話をする機会を増やし、改善を図りました。
⑶ 1対20の限界
画面越しの授業の場合、最大20人の学生を相手にすると、サービスレベルも低下するし、学生への配慮もできず、結果先生方の満足度も低下に繋がってしまった。
■2.今後に向けて考えていること（＝取り組むこと）
今後取り組みたいこととして、「ウェブ」をテーマに5点、挙げていただきました。
ITに強い理事長だからこそ、ウェブにおいて圧倒的差別化ができる学校を掲げて目指している最中です。（上記画像参照）
今後は、E-learningシステムの開発、電子黒板の導入、レベルに応じたオンライン授業
コンテンツの拡充にも取り組みつつ、授業動画の制作や、在日の方向けのオンライン授業にも展開を広げていく予定です。
■最後に
今回もセミナー終了後には、参加者同士の交流会を行い、各学校での情報交換を行いました。
オフラインでの交流会も、規模を大きくして開催したいところではありますが、まだすぐに実現できる状況でもないため、コロナウイルス感染拡大が早く落ち着くことを願うばかりです。
来月以降もセミナーを企画中ですので、ご期待ください！
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■本件についてのお問い合わせ
①お問い合わせ先：https://www.linc-info.com/contact/
件名に「日本語学校三世代から見た、コロナの今をどう乗り越えるか」〜過去を振り返り、未来の日本語教育業界について考える〜」を記入の上、必要事項を入力してください。 追って当社よりご連絡差し上げます。
②電話でのお問い合わせ：03-6240-2155（株式会社Linc）まで直接お問い合わせください。
ご不明な点等ございましたら遠慮なくお申し付けください。
■株式会社Lincについて
Lincではインバウンド・タレントの「日本に来て良かった」を最大化させることで多様性と包容力溢れる社会の実現というビジョンを掲げております。少子高齢化という、抗えない大きな波が押し寄せてくる日本において、優秀なインバウンド・タレントの増加は日本という国の持続的発展に必要不可欠だと我々は確信しています。そのために私たちはお客様のニーズに応えるべく、常にユーザーである学生や日本語学校をサポートすることによって信頼関係を構築してまいりました。またLincはこれまで投資家から累計2億円近くの資金調達を完了しており、この話題が日本経済新聞にも掲載されました。
（※参考 日本経済新聞掲載記事）
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO58522900X20C20A4XY0000/
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO26848240T10C18A2XY0000/
会社概要等、詳しくはLinc公式ホームページをご確認ください。