学校イベントの再デザイン奮闘記 ～学校イベントができるまで～実施報告
1月31日（水）Linc主催ウェビナー
学校イベントの再デザイン奮闘記
～学校イベントが出来るまで～
を開催し、26名にご参加頂きました。
1.再デザインのきっかけ
イベント企画を見直すようになった背景としては、コロナによって様々な制約が生まれてしまったことがきっかけです。コロナ前に関しては、学生数が多いこともあり、レジャー施設、芸術鑑賞会、施設見学といった用意されものを学生が参加する「参加体験型形式」でした。そこでコロナの影響により、不慣れなオンライン授業やオンライン授業の他校との差別化、申込キャンセル多発といった学校存続の危機感がありました。かつ、イベントがなかなかできない状況の中で、イベントを改めて見直すことになりました。学校の教育理念である「自ら考え、自ら動く学生を育てる」に基づき、新しいイベントを考えるようになりました。学生が主体的に動くイベントとして、「創造型形式」へ変革。校内で美術展開催、ハロウィン仮装大会、せんす絵付け体験・・・等、学生が自ら考え、そして発信していけるような組織作りを目指しました。
2.再デザインされたイベント
ここで、再デザインされたイベントの一部をご紹介します。
スピーチコンテストを例にあげておりますが、様々な工夫を考え行いました。
例えば、発表者だけが話すのではなく、紹介者にもインタビューを行い、コロナ禍ではライブ配信中に視聴者投票を盛り込み、入国前の学生も参加できるような仕組みを作りました。
また、テロップや映像機材を導入することで、大会場かつ大人数でも見やすく、照明や音楽についても校内で演出を担当する等、発表者、視聴者がより楽しめるイベントづくりに取り組みました。
3.イベントができるまで
（※一部画像を加工しています）
イベントの準備、運営は、広報チーム4名が柱となり、教員全員が準備に参加しています。
業務分担を4つに分けて、当日までに準備しなければならないタスク表を元に各メンバーが準備を進めています。
（※一部画像を加工しています）
当日の動き方に関しては別途進行表を用意し、全教員へ共有しています。イベントの構想や考えなどを口頭で伝えるのは限界があるため、可視化し担当パートごとに広報チームが各教員へ伝えるようにしています。
技術面、演出面についてもホール担当者にすべて任せるのではなく、自分たちで考えた方針を反映させやすくするため、日頃からYouTubeやインターネットを通じて技術、演出を学ぶようにしています。
4.周囲の反応（アンケート調査）
今回、イベント運営に関するアンケートを教務、在校生それぞれ調査を行いました。
「コロナ以降（2021～）のイベント運営についてどう思いますか？」については、約8割の先生が「良い」と回答しました。一方で、「先生の業務負担が大きい」という意見も見られました。
在校生に関しては、約9割の学生が「良い」と回答しました。
また、営業職、管理職業務担当の先生方に対し、営業・採用活動においてイベント広報について反応があるか聞いたところ、下記の意見がありました。
・各活動の内容について、現地関係者によく聞かれる内容が多い
・イベントの多さは、当校が生徒の心身を重視していることの表れであり、現地の多くの協定校からも注目を集めています。
アンケートから読み取れることとしては、下記の3つがあげられます。
・在校生や教員からイベントに対して8〜9割の評価は得られている
・2021年以降に入学した学生、教員によると、イベント広報活動による学校イメージはまだまだ作られていない
・学校イメージを持っている人の情報源：学生は口コミ／教員は学校見学会
内部の満足度は多数あったとしても、イベント広報がきっかけとなって早稲田EDUを知る流れにはなっていないとうことがわかりました。
5.最後に
コロナがきっかけで、それまでのイベントが出来なくなり、再デザインすることになり、そこで早稲田EDUの教育理念「自ら考え、動く学生を育てる」を反映させたいという考えに至りました。テーマ性、主体性、演出にこだわっていくことが流れを作り、学校イメージを作っていくと思っています。発信力不足、専門知識の共有がまだまだという課題もあります。そして、学生のニーズを教育理念にどうやって紐づけていくかを考えていきたいと思っています。
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