「日本語学校におけるICT教育の取り組みとその課題」 第二弾 セミナーレポート<パート2>
3月24日(水)Linc主催セミナー「日本語学校におけるICT教育の取り組みとその課題」第二弾を開催しました。
これまでLinc主催のセミナーはオンライン として開催してきましたが、今回は初めてオフラインとオンライン同時に開催しました。
コロナウイルス感染拡大防止対策として、また初回ということもあり、日頃お付き合いのある日本語学校の先生方9名、発表者2名をご招待し、当日お越しいただきました。
つい先日、2021年4月のビザ交付結果が発表され、申請数及び交付数は例年に比べ、入学予定者数が減ってしまったという結果になり、今後の学校経営に関して不安や心配もあるかと思います。
そんな経営状況の不安を少しでも解消できるように、2つの切口を元に、ICT教育を活用した学校運営方法及び外部に向けて、新しい宣伝手法を2名のパネリストからご紹介していただきました。
今回はこのセミナーのレポートを前後編の2回に分けてお届けします。
後半では、パネリストである北京巨眼文化伝媒有限会社 副社長 中澤亮太 氏の発表内容についてご紹介致します。
■テーマ②:学校として収益を上げるための解決策
■パネリスト
北京巨眼文化伝媒有限会社
副社長 中澤亮太 氏
パート1についてのレポートはこちらからご確認ください。
https://www.linc-info.com/news/seminar-report-20210330/
<収録内容>
■テーマ①:学校経営におけるコスト削減方法
■パネリスト
東京中央日本語学院(以下、TCJ)
執行役員 中澤匠 氏
■パート2 学校として収益を上げるための解決策
「学校PRを兼ねた日本語バーチャル授業〜Vtuber先生を活用したオンライン授業の紹介〜
北京巨眼文化伝媒有限会社 中澤亮太 氏
北京巨眼文化伝媒有限会社では、主に4つの事業を展開しています。
・キャラクターライセンス
・アニメ企画制作
・(グループ会社)アニメーション会社
・教育事業部門
教育事業部門において、2020年10月より”俺家的日语”ブランドによるVtuber先生を使用した日本語教育を展開しています。
この企画の目指すものには下記の2つが挙げられます。
1.初心・学習動機の重視と、先生の愛着
→学習モチベーションの長期的な維持と新たな学習目標の提案
2.教えない・考えさせる授業(日本の学習環境の対応)
→文法の法則性を自分たちの頭で掴み、達成感を繰り返し味わう
→オンライン上でも文法・会話・思考力+将来設計ができる
今回の企画の背景として、日本で起きている教育環境の変化にあります。
・2020年からスタートした新たな試験「大学入学共通テスト」
・思考力・判断力・表現力に加え、情報活用能力
・試験のCBT加速化
・ICT教育への対応・・・
日本の教育で起きている変化に対し、教育段階・学生募集段階からオンラインだからこそいち早く対応できるのがこの企画です。
授業形態はライブを基本としていますが、日本語授業をオンラインで受けられる、というだけではありません。文法の授業と平行し、俺家の日語の特徴とも言える課外授業があります。「日本全国47都道府県を旅する」というテーマで各都道府県にそれぞれ代表学校を募り、都道府県に加えて各学校の魅力をアピールし、学生の獲得を狙えるといった仕組みです。
この課外授業(上記スライド参照)を使って学校の宣伝もできます。
日本語学校にとって、今まで悩まれていた学生募集も今後改善できると期待できます。
現在協賛されている学校さんが参加された目的として、下記の意見が挙げられました。
・校内ICT教育の推進化の材料として使える
・Vtuberという現代における流行をキャッチしている
・進学だけではない、日本留学の多様性をアピール
・外国人視点で良いと思ったものをアピールできる
・学習をアニメベースで、親しみやすくしてくれる
・日本の地域性をアピールできる
・留学フェアに参加するより募集におけるコストを抑えられる
■最後に
セミナー終了後には、参加者同士の交流会を行い、各学校での情報交換を行いました。昨年は、コロナウイルス感染拡大のため、オフラインでの開催や交流会の実施はできませんでした。今回は人数を絞っての開催となりましたが、感染状況が落ち着きましたら、少しずつ人数を増やして沢山の先生方が交流できるような機会を作っていきたいと思っております。
来月以降もセミナーを企画中ですので、ご期待ください!
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■本件についてのお問い合わせ
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ご不明な点等ございましたら遠慮なくお申し付けください。
■株式会社Lincについて
Lincではインバウンド・タレントの「日本に来て良かった」を最大化させることで多様性と包容力溢れる社会の実現というビジョンを掲げております。少子高齢化という、抗えない大きな波が押し寄せてくる日本において、優秀なインバウンド・タレントの増加は日本という国の持続的発展に必要不可欠だと我々は確信しています。そのために私たちはお客様のニーズに応えるべく、常にユーザーである学生や日本語学校をサポートすることによって信頼関係を構築してまいりました。またLincはこれまで投資家から累計2億円近くの資金調達を完了しており、この話題が日本経済新聞にも掲載されました。
(※参考 日本経済新聞掲載記事)
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO58522900X20C20A4XY0000/
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO26848240T10C18A2XY0000/
会社概要等、詳しくはLinc公式ホームページをご確認ください。
https://www.linc-info.com/