「Lincオンライン教育の発展と理想像」 〜中国オンライン教育から紐解く日本語教育の発展〜 オンラインセミナーレポート

2月25日(水)Linc主催オンラインセミナー

Lincオンライン教育の仕組みと理想像

〜中国のオンライン教育事情から紐解く日本語教育の発展〜

を開催しまして、実施内容についてレポートにて報告いたします。

■背景:
Lincは、2016年会社設立以来、外国人留学生対象のオンラインに特化した学習システム及びサービスを提供しています。これに加え、オンラインツールを活用した様々な取り組みを行なっております。
おかげさまで2020年、各学校のご協力をいただきながら、前年比400%の成長率という結果を残せました。

現在は二度目の入国制限の状態で、自粛活動により感染者数低下の効果が見えている状況です。

しかし、コロナウイルス感染拡大が落ち着いたとしても、オンライン教育による学習は今後も継続していくのではないかと考えています。
今回は、Lincより、オンライン教育の現状や今後の発展について日本語学校の皆様へお伝えさせていただきました。

■(1)OMOにおける教育事情の変化

■OMOとは?

「Online Merges with Offline」の略称。日本語でいうと、オンラインとオフラインの融合、つまりネット上とネット以外の店舗などの垣根を超えたマーケティング概念です。

■教育OMOの背景及び本質

2020年よりスタートした5Gですが、ようやく2021年に入ってサービスが本格化される見通しであり、教育にも大きく影響を与えることが予想されます。

コロナによるオフライン授業の実施ができなくなったのはきっかけに過ぎず、ユーザーの学習習慣も変化しつつあります。

また、学校主催の募集セミナー実施ができず、限りのある潜在留学予備軍の獲得コスト(仲介手数料)が高くなってきています。

今後は、日本語学校として存続していくためには学生を中心に、いかに授業体験を良くし、いかに最高品質なサービスを提供するかが重要となってきます。

短期的に見ると、新型コロナウイルスは教育業界に不可逆的な構造的変化をもたらし、学生はオンライン学習の習慣化、安心した環境下での学習が好まれると考えます。

長期的に見ると、オフラインもしくはオンライン学習のどちらかのみに絞っても、発展が限界を迎えることになるでしょう。

いかに、オンラインとオフラインの融合によるシナジー効果が最大化できるよう、教育OMOモデルを推進させていくことをチャンスとして考えるべきです。

 

■中国のオンライン教育事情を分析する理由

今回、中国のオンライン教育事情を取り上げた理由として、3つございます。

1.日本語学校に在籍している外国人の割合が一番多い

2.来日する中国人の多くは、進学目的である

3.中国のオンライン教育規模は4兆円にも上る(2020年)

オンラインセミナー を開催した日はちょうど、関東圏の在留資格認定証明書の交付日でした。

おそらく中国籍の学生はほぼ全員許可されたと思いますが、中国以外の国では、地域によっては、交付が厳しいところがあると思います。
つまりこれから日本語学校の経営にあたって、中国学生の存在や、これからどう募集していくかが課題として考えなくてはなりません。

 

■(2)【学生向けサービス】Linc Study−Lincが提供しているオンライン教育について

Linc study(以下、当サービス)は、中華圏学生を対象とした、進学E-ラーニングサービスです。これまで100以上の学校、述べ4000人以上の学生に利用、現在200名ほどの学生に利用いただいております。
当サービスでは、5つのプロセスを元に、(上記画像参照)学生が効率良く目標大学へ合格できるようサポートしております。

Lincのオンライン教育では以下2つの重要なポイントがございます。

■データに基づいた指導

・動画コンテンツ、練習問題、模擬試験

動画コンテンツ:重要な知識ポイントだけを抑えた録画授業で効率よく学習できる。

練習問題:JASSOから認可された過去問だけでなく、学生の学力に合わせた出題傾向別の問題集を提供。

模擬試験:オンライン模擬試験の結果が瞬時に把握でき学生の弱点を見つけやすい。

・学習進捗管理システム(下記画像参照

■コミュニティ形成

・WeChatグループ
学生と先生のコミュニケーションはWechatグループを通じて日々行われています。わからないことがあればすぐに質問でき、学生同士、励まし合いながらオフラインさながらの雰囲気を作り出しています。

・学生・保護者または学校・Linc 三者間サポート
データに基づいた分析結果と、学生との日々の連絡記録を元に学習レポートを作成しています。これまで進学塾に通っている学生の情報が共有もなく、どんな勉強をしているか把握できず、学生が本当に大学進学できるかどうかの不安を解消できます。Lincは日本語学校の大学進学実績に貢献したい、サポートしたいという思いもあるため、進学サポートは三者間で協力しあうという考えを持っています。

・Lincの先生同士の研修会
Lincの先生はEJU受験経験者かつ高得点保持者が在籍しています。指導方法にバラツキが出ないよう、週二回、先生のミーティングを通じてそれぞれの課題に対して当事者意識を持って解決に取り組んでいます。

■(3)【学校向けサービス】Lincが提供できるオンラインサービスについて

Lincでは、2020年より、コロナウイルス感染拡大の影響で発生した課題に対して解決するために、日本語学校を対象とした下記のオンラインサービスを無料で提供しております。詳しくは下記のニュースリリースよりご確認ください。

■Linc Studyサイト(52japan)の日本語学校での活用

★ニュースリリース(2020.4.15)
横浜国際教育学院との業務提携開始及び同校⽣徒に対するオンライン ⽇本語授業配信開始のお知らせ

https://www.linc-info.com/news/yiea-online-japanese-class-eju-free-e-learning/

 

■Linc Study for School

★ニュースリリース(2020.6.15)
法人向け有料プログラム「Linc Study for school」 提供開始 〜王子国際語学院・東京王子外国語学院とLincが提携 〜

https://www.linc-info.com/news/oji_linc-study-for-school_20200615/

 

■学校プロモーションのサポート

★ニュースリリース(2020.5.19)
Lincの動画作成及び配信の強みを生かした、 学生募集支援のご紹介 〜ミッドリーム日本語学校のプロモーション事例をもとに〜

https://www.linc-info.com/news/midream_nihongo_pv/

■最後に

このオンラインセミナーを通じて、先生方の中でのオンライン教育を考えるヒントが見つかり、少しでもオンライン教育の理解度が深まり、今後のオンライン教育の考え方について新しい発見ができれば幸いです。

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■本件についてのお問い合わせ

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