「中国ソーシャルメディアにおける日本語学校のプロモーション戦略」オンラインセミナーレポート

7月29日(水)Linc主催オンラインセミナー「中国ソーシャルメディアにおける日本語学校のプロモーション戦略」を開催しました。今回は、Lincと日頃お付き合いのある学校の中で、主に中華圏地域で学生募集担当を務めていらっしゃる先生もしくは理事長、校長先生、責任者の方々約20名にご参加いただきました。参加してくださったみなさま、ありがとうございました。

学校のプロモーション方法はこれまで、学校のホームページを活用したり、エージェントに協力をしてもらったり等であったかと思います。しかし、現代の学生はデジタルネイティブということもあり、インターネットを通じて情報収集をしています。学生にマッチした方法を学校が試していくことが、今後はより、効率的なプロモーションになると考えられます。そこで、今回は弊社ソーシャルメディアチーム(Social Media Team、以下:SMT)が、Lincが持つ留学生に関するさまざまなデータやノウハウについてお話させていただきました。

ソーシャルメディアチームでは、主に2つの業務を遂行しています。

一つ目に、弊社では中国国内でも見られるSNSを運用しており、中国にいる人に留学に必要な情報を随時提供しています。二つ目は、日本語学校のプロモーションをサポートしています。

■1.潜在顧客を知る「中国の教育市場とオンライン言語学習の将来性」

中国でオンラインで言語学習をしている人数は、約8000万人、そのうちの5%を占めるのが、約400万人もの人が、オンラインで日本語を学習しているということになります。この約400万人もの人々が、日本語学校業界の潜在顧客であると言えます。


■2.大都市だけでなく、幅広い都市に広がるネットユーザーを知る「中国の地域別ネットユーザー数と都市マーケティング」

次に、中国の地域別ネットユーザー数と、今後注目して行くべき都市マーケティングについてお話させていただきました。

中国では、都市に規模等の指標でランクをつけています。これまでは、北京・上海・深セン・広州の4都市が「一級都市」、アリババの本社のある杭州など15都市が「新一級都市」として注目され、マーケティングでも重要視されてきました。しかし、添付資料内の棒グラフを見てみると、(地域別ネットユーザー数を表したもの)一級、第一級都市よりも、続く第二、三、四級都市のネットユーザー数が多いことがわかります。これらの都市が次に注目すべきマーケティング対象都市であると推測されます。


■3.
多方面から見る変化の状況から、今はどういう手法が効果的か?「中国の語学教育ビジネス市場の変化」

これまでの説明で、オンラインを使った日本語学習の需要と、幅広い地域に渡ってネットユーザーが増えているということをデータ元にお話させていただきました。

現在は、新型コロナウイルスの影響もあり、多方面から様々な変化が起こっています。オンライン教育の利用が高まり、学習に娯楽性を求めるユーザーが増えてきました。ユーザーの求めるものに対応しようと、オンライン教育業界でもTikTok等のショートムービーアプリを利用した動画配信をはじめています。語学学校でも、このニーズに合わせプロモーション方法をオフラインからオンラインへ移行していく動きが高まっています。


■4.
日本語学校のプロモーションの現状を知る「中国における日本語学校のプロモーションの課題」

5つのポイントを元に、日本語学校のプロモーションにおける課題を上げさせていただきました。

①ユーザー
ターゲットの設定と特徴の把握が不足し、学生が求める情報を伝えられていない

②内容
中国で何が今流行っているのかや消費者のニーズの把握が難しい

③プロモーション
ターゲットを理解した上で、戦略的にプロモーションを実施できている実績は少ない。
どういう風に拡散するのか、中国メディアツールの運用や活用に対する知識と理解の不足。

④ルート
中国メディアツールの運用や活用に対する知識と理解

⑤アカウント運営
フォロワーやソーシャルメディアアカウントからの効果的な顧客の増やし方と他アカウントとの差別化についてどうすれば良いか?


■5.
効果的な解決方法とは?「中国市場に対するLinc SMTのプロモーション方法」

上記で上げさせていただいた課題をもとに、今、弊社で取り組んでいるプロモーション方法についてお話させていただきました。

①ユーザー
Linc Studyを中心に、文字のプラットフォームや動画のプラットフォーム、そしてライブ配信やコミュニティグループの運営など、各方面のソーシャルメディアアカウントを運営し、様々な角度からユーザーの獲得を目指しています。文字、動画、ラジオなど、多方面からユーザーを囲うようにサービスを提供することで、コミュニティへの帰属意識を持たせることができます。

②内容
SMTでは、ライブ配信×セミナー、先生がリアルタイムに付き添ってくれながら勉強ができるライブ配信×自習室というサービスを提供しています。このようなサービス内容は、他社との差別化や学生に選択肢の幅を広げています。

③プロモーション
例えばターゲットが学生の場合、若者の新トレンドであるショートムービーで、LINCの強みであるEJUや日本大学の知識、また実用的な日本語や日本文化の知識を掛け合わせて、娯楽性を与えながらおもしろ可笑しくこれらユーザーに届けています。

④ルート
広告投資は大事ですが、投稿の内容が重要です。例えば、自社商品のプロモーションをWeiboで発信した際、フォロワー以外のユーザーに見てもらうために、プレゼント企画を行いました。プレゼント企画に参加する際に、タグ付け及びシェアによる拡散を条件としました。その結果、より効果的な拡散方法として確立することができました。

⑤アカウント運営
弊社では、WechatとDingDing(※下記参照)を活用し、フォロワーからファンに、より長くリピート、そして顧客になってもらうコアカスタマーの戦略として、コミュニティグループの運営を行なっています。Wechatでは学習と日常コミュニケーションをテーマに、 またDingDingでは、学習とオンラインライブ授業をテーマに、それぞれの特徴を生かした戦略を実施しています。

このようにフォーカスを絞ってフォロワーの目的に合わせたコミュニティを形成し、運営することでより高精度、高効率的なマーケットへのアプローチが可能になります。
(※参考:Wechat=中国最大級のSNSコミュニケーションアプリ。DingDing=中国発のライブ配信アプリ)

■最後に

多様なアカウントの運営経験を生かした高品質な学校紹介動画の作成と、中国市場に合わせた学校紹介動画のプロモーション配信をすることができます。
そして弊社が運営している合計フォロワー数12万人の各アカウントを使い的確なプロモーションを行なってまいります。このように、日本語学校のターゲット層に的確にリーチし、学校のブランドイメージとメッセージを伝達させていただきます。
コロナ禍でますますオンライン上でのプロモーションは重要になってくるのは確実です。
本日のセミナーが少しでも皆様のお役に立てば幸いです。

■本件についてのお問い合わせ

①お問い合わせ先:support@linc-info.co.jp
件名に「中国ソーシャルメディアにおける日本語学校のプロモーション戦略」を記入の上、必要事項を入力してください。 追って当社よりご連絡差し上げます。

②電話でのお問い合わせ:03-6240-2155(株式会社Linc 斉川(さいかわ) まで直接お問い合わせください。 ご不明な点等ございましたら遠慮なくお申し付けください。

 

■株式会社Lincについて

Lincではインバウンド・タレントの「日本に来て良かった」を最大化させることで多様性と包容力溢れる社会の実現というビジョンを掲げております。少子高齢化という、抗えない大きな波が押し寄せてくる日本において、優秀なインバウンド・タレントの増加は日本という国の持続的発展に必要不可欠だと我々は確信しています。そのために私たちはお客様のニーズに応えるべく、常にユーザーである学生や日本語学校をサポートすることによって信頼関係を構築してまいりました。またLincはこれまで投資家から累計2億円近くの資金調達を完了しており、この話題が日本経済新聞にも掲載されました。

 (※参考 日本経済新聞掲載記事)

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO58522900X20C20A4XY0000/

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO26848240T10C18A2XY0000/

 

会社概要等、詳しくはLinc公式ホームページをご確認ください。

https://www.linc-info.com/