「中国ソーシャルメディアにおける広告施策」 〜WeChatの「モーメンツ」機能活用で11億人に情報発信〜 オンラインセミナーレポート

1月20日(水)Linc主催オンラインセミナー
「中国ソーシャルメディアにおける広告施策
〜WeChatの「モーメンツ」機能活用で11億人に情報発信〜」

を開催しまして、実施内容についてレポートにて報告いたします。

2021年第一回の開催として、30名限定イベントと予定していましたが、今回は50名以上の方にお申し込みいただき、多くの方にご参加いただくことができました。ありがとうございました。

■背景:
2020年は、コロナウイルスの影響により現地での学生募集が難しくなり、結果的に2019年4月と比較し、新入生の申請数が6割満たしていない状況になっております。(JaLSA調査による)
今後もこの状況は続くと予想されますので、2021年7月以後の新入生募集に対しては少しでも多く集まるように、オンラインツールの活用を積極的にしていく必要があると考えられます。
昨年11月からLincは100万円の予算をかけて、中国国内における学生募集について、どういったオンラインツールが効果的であるかを研究してきました。
今回は第一弾として、Wechatアカウント広告の活用方法についてお伝えしました。

■(1)WeChatの広告とは?

弊社ソーシャルメディアチームより、下記の3つのポイントをご紹介しました。

①Wechatの広告とは何か?
②Lincが活用しているWechat広告戦略とは?
③日本語学校でのWechat広告の活用方法

弊社ソーシャルメディアチームは、自社でのソーシャルメディア運用に加え、日本語学校でのプロモーションサポートを行なっています。中国国内において、インターネット、SNSを活用した情報収集が当たり前になっきている昨今だからこそ、ニーズに合わせたプロモーション方法、つまりソーシャルメディアを活用することが重要だとLincでは考えています。
Wechatは中国で有名なメッセージアプリで、中国国内アクティブユーザーは11億人に上り、中国人のほとんどが利用しているコミュニケーションサービスです。

<WeChatの特徴>
月間10億アクティブユーザーがいる
(メッセージ以外では一番利用されている)
・ユーザーは毎日平均10回モーメンツを閲覧している
・1日あたりの利用時間は60分以上

今回、メインでご紹介したのは
①モーメンツ広告での活用方法についてです。

まずはWeChat公式アカウントの申請です。

■実際にWechatの公式アカウントを作成したい場合、どのようにすれば良いのか?
公式アカウント作成の流れは下記の通りとなります。

二番目の「企業アカウント認証」ですが、現時点では、中国の現地法人を持っていないと認証できない仕組みとなっております。国外企業は、中国の現地法人に代理申請してもらう必要があります。

では、なぜ今回、Wechatの広告活用方法を取り上げたのか?
主に下記の三つの視点からご紹介します。
①巨大なトラフィックソースの利用
②多生態のプラットフォームによるビッグデータの活用
③広告効果

巨大なトラフィックソースの利用

・月間アクティビティユーザー数は11.6億を超える。
・実名制のため、ほかのプラットフォームよりユーザーの「真実さ」が保証できる。


■多生態のプラットフォームによるビッグデータの活用

・精確に指定するユーザーに広告が投下できる。
・広告効果の測定が可能:広告効果を数字で表し、即時に反映される。


■広告効果

・ユーザーのスマホ利用習慣に沿った広告投下のため、ユーザーとの距離感が縮まる
・すべてのフォロワーとリアルタイムリーに交流できる
・動画、文字、画像といった多様な広告形式の投下ができる出せる

上記の内容をまとめますと、投下した広告を見てもらいたい層に対して、確実にターゲッティングを絞れることです。
その秘密は、Wechatの親会社であるテンセント社が持っている大量の「ビッグデータ」にあります。
テンセントでは、様々なサービス展開をしており、すべてのデータは共通管理されています。
各ユーザーに様々なラベルを貼ることができ、年齢や地域だけでなく、「日本語学習に興味がある」「勉強熱心」など細かく分析することができます。

■(2)LincのWeChatの広告事例とは?

次に、Lincが具体的にどのような広告を出して、どんな効果があったかを例をあげてご紹介しました。

Lincが広告を出す前に、まず学生や保護者にアンケート調査を行いました。
それぞれに対して、「進学に対してどのようなことに関心を持っているのか」です。アンケート結果を元に、どのような広告であれば見てもらえるのかを考えた上で、テーマを設定しました。モーメンツ広告では、自由にコメントを残せるため、ユーザーに対して即時にタ対応することが可能です。

データ分析を行なった結果、どの広告が効果的だったかをまとめました。(上記画像参照)
こちらは初回のため、再生回数は大きく伸びる傾向があります。
この3つのテーマでは、「合格実績」の広告が一番効果的であることがわかります。平均ユーザー獲得値と比べると、半分以下のコストしかかかりませんでした。

Lincでは、試行錯誤しながら複数回の広告宣伝を行なった結果、19日までの広告再生回数は合計65万回以上、平均ユーザー獲得コストは50%以下、アカウントフォロワー数は400%の伸び率を達成しました。

■(3)日本語学校でのWeChat広告活用方法

最後に、日本語学校業界において、これまでLincが得たWeChat広告戦略のノウハウをどのように活用していくのか、ご紹介しました。

【ステップ1】WeChat公式アカウントの開設と運営戦略のアドバイス

ステップ2ページの構築とクリエイティブ制作サポート
・ Lincがこれまで実践してきた広告運用ノウハウを提供
・ターゲットユーザーを分析した情報を提供
・効果的な広告活用支援

【ステップ3】記事配信と広告運用のサポート
・学校側が公式アカウントを開設できない場合、Lincのアカウントを通じて潜在ターゲットなるユーザーへ向けて情報発信する。
Lincでは、日本語学校でのプロモーションをコンサルティングしながら、将来的には学校独自で広告運用をしていけるよう支援します。

■最後に

まだまだ海外への渡航制限や海外からの入国制限緩和の兆しは見えておりませんが、その中でも新しい募集方法や宣伝方法を見出し、対応していかなくてはなりません。今後の公式アカウント運営に関して、少しでも運用方法についてのイメージや方向性が決まりましたら幸いでございます。

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■本件についてのお問い合わせ

①お問い合わせ先:https://www.linc-info.com/contact/
件名に「中国にソーシャルメディアにおける広告施策」を記入の上、必要事項を入力してください。 追って当社よりご連絡差し上げます。

②電話でのお問い合わせ:03-6240-2155(株式会社Linc 斉川(さいかわ) まで直接お問い合わせください。 ご不明な点等ございましたら遠慮なくお申し付けください。

■株式会社Lincについて

Lincではインバウンド・タレントの「日本に来て良かった」を最大化させることで多様性と包容力溢れる社会の実現というビジョンを掲げております。少子高齢化という、抗えない大きな波が押し寄せてくる日本において、優秀なインバウンド・タレントの増加は日本という国の持続的発展に必要不可欠だと我々は確信しています。そのために私たちはお客様のニーズに応えるべく、常にユーザーである学生や日本語学校をサポートすることによって信頼関係を構築してまいりました。またLincはこれまで投資家から累計2億円近くの資金調達を完了しており、この話題が日本経済新聞にも掲載されました。

 (※参考 日本経済新聞掲載記事)https://www.nikkei.com/article/DGXMZO58522900X20C20A4XY0000/

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO26848240T10C18A2XY0000/

会社概要等、詳しくはLinc公式ホームページをご確認ください。
https://www.linc-info.com/